

南相馬市新田川の黄金鮭
福島県南相馬市を流れる新田川。この川は江戸時代に幕府の直轄河川だったそうです。そしてこの川を遡上してくる金色の鮭(黄ハダ鮭)は江戸幕府への献上品でもありました。今回わたしが訪問したのはここ新田川で江戸時代から代々鮭漁を受け継いできた新田川蕃殖漁業協同組合(にいだがわはんしょく)。3.11震災時の津波により養殖場、加工場及び食堂など付帯施設がほぼ全壊。現在、組合長の個人出資により簡易プレハブ加工場を設営及び中古加工機械を導入し漁協の復旧を図っています。震災前より漁獲が落ちたものの、少しずつ前進する漁協が考えた開発商品が、安定した通年販売を見込めるカマボコ。それも黄金鮭を使用した日本初のイクラ入りカマボコです。すでに試作段階を終えてこれから販路拡大へ向けてのPR活動、営業活動に入ります。10月の鮭漁にはわたしも参加させていただく予定です。足手まといにならないように頑張ってきます。鮭漁のレポートも楽しみにお待ちください!


新潟くびき米の農業法人訪問
上越市頸城(くびき)区の農業法人さんを訪問してきました。水稲100haの圃場では顧客ニーズに合わせた様々な品種を栽培しています。JA出荷を一切せずに自ら顧客と情報交換をおこないオリジナル販路開拓にこだわっています。くびき地区は越後湯沢から電車で1時間。これといった観光資源はありませんが、蛍の里としても知られるほどの雪解けの良質な水に育まれたお米は業界でもたいへん高い評価を得ています。今後さらなる直販ルートの拡大、そして6次産業化商品の開発が目下の課題です。ここ頸城区でも農家の高齢化が進み約1500haの圃場が縮小化に向かう中、少しでもくびき米ブランドを全国に広めて農業ビジネスの発展と地域活性化に努めています。